11年前のお正月、「まんが日本昔ばなし」は放送開始20周年を迎えていました。そのお祝いにと大々的に記念パーティが企画され、初期のスタッフである私の元にも招待状が届いていた。様々な思いが駆け巡ったものの、懐かしい方々との再会を楽しみにしていたのも事実。慶んで出席するつもりでおりました。ところがその直前、今日17日のあの悪夢の震災が起きたのです。主催の毎日放送は大阪が地元の放送局。この大惨事に「番組おめでとう！」どころじゃない。急遽パーティは延期、日時は追って連絡となりました。けれど震災被害は想像をはるかに超えたものになり、後日、パーティ自体を中止するということに。そのとき届いた通知が上掲の文面。私、これを読んで、さすがは毎日放送！立派な見識だと感心しましたね。それからすぐ、番組自体も役割を終えたかのごとく終了となり、さらに10年が経って昨秋の再放送スタート。関係者すべてにとって、なかなか深い思いがこもった番組です。
さて、こんな慶事を予定してた時、今だったらどうでしょう。災害も他人事と知らんぷりの、昨今の殺伐とした無責任風潮を考えると「それはそれ、これはこれ」なんて言いながら、どっかで「カンパーイ！」ってやっているんじゃないでしょうかね。もちろん私、そんな席には居たくありませんが。
※文面にある「テレホンカード」は「かぐや姫」を以前の日記（１０/２３）で画像紹介。
