「新ムーミン」。_

りんたろうさん添削コンテ

りんたろうさんの勧めで、私が演出に取り組むことになった最初の作品は「新ムーミン」第20話「ママのハンドバッグ」。これは、ムーミンママが置き忘れたハンドバッグをトフスとビフスがベッド代わりにしちゃって返さないっていう話。脚本は藤川桂介さん。全面描き直しに近い絵コンテ第二稿がOKとなって、ようやく作画打ち合わせへと進み、なんとか演出家の第一歩を踏み出すことが出来ました。
次は第31話「おかしなケンカ」。これもトフスとビフスがケンカして離れ離れになり、片方は病気、もう一人は海難事故に(スナフキンが助けに行く)って話。脚本は吉田喜昭さん。二本目の絵コンテは、即OKとなりました。一本目のことがあったので、よほど気を入れ直して取り組んだんでしょうね(笑)。この辺りがりんたろうさんの掌握・操縦術かも。
その次が第40話「やぶれた絵本」。多地映一さんの脚本で、ノンノンが絵本の世界に迷い込んで魔女に捕まったのをムーミン、スニフ、ミーが助けに行くという、ちょっと風変わりな話。これは作中で使う絵本(背景ともなる)を、実際に画用紙にクレヨン使って自作しましたっけ。この三本の演出をなんとかこなして、シリーズの終了となったのです。
これらのビデオも録ってあった(数年後の再放送時に収録)ので、HDへの取り込みを昨日済ませた次第。
ムーミン」のアフレコで知り合ったミー役の堀絢子さんは今、お味噌作りの仲間です。会での位は「献上人」で銘は「酒姫」。今年は残念ながら出席されませんでした。
※画像は「ママのハンドバッグ」初稿に入ったりんたろうさんの「赤」の一例。