「有難やの爺さま」_

「有難やの爺さま」キャラクター

とは?。これは、森羅万象すべてのことに感謝して生きている爺さまが主人公。
どんなことにもいつも手を合わせ、「ありがたやぁ、ありがたやぁ」とつぶやくのが口癖なのです。石につまづいて転んでも、水溜りにはまっても、頭に鳥のフンが落ちても「ありがたやぁ、ありがたやぁ」…で、人呼んで「ありがたやの爺さま」。ある朝、爺さまが「ありがたやぁ、ありがたやぁ」と朝陽を拝みつつ、井戸で水を汲むと、桶の中に汚れた造り物を発見。持ち帰りきれいに磨くと、それは黄金色のニワトリの置物だった。神棚に供えて「ありがたやぁ、ありがたやぁ」と毎日拝んでいると、そのニワトリの置物は金の卵を産むようになった。
ここでお約束どうり、欲深い隣りの爺さまが登場。「ワシにもその置物を貸してくれ」「あぁ、いいともさ」持ち帰って隣りの爺さまも拝んだが、産み落としたのは何やら黒い粒々。もの凄い異臭に、怒り心頭でありがたやの爺さまを呼び付ける。「何だこれはぁ〜っ!こんな置きモン要らんから、とっとと持って帰れぇ〜!」「すまんかったのぉ」と爺さまは粒々をも拾い集めて家に帰ったが、実はこれも「不老長寿の丸薬」だったのだ。…ってな、お話(’79・1・3放送)。
二人の爺さまの、動きのテンポを極端に違えるというのが制作上の工夫か…ここら辺になってくると表現がいくらかマンネリになってきていますね(以前に紹介した初代CD前田さんの言葉をご参照のほど)。私も正直、だんだんつらくなってきた…。これが番組での演出の15作目、自分としてはここで一区切りと、グループ・タックを離れます。この数年後、フリーの立場で2作担当しますが、それはまた後日の紹介。
…にしても、「ありがたやぁ、ありがたやぁ」の心境で暮らせたらどんなに幸せなことでしょうか…ねぇ。