去った。_

「ムーミン」スノーク

広川太一郎さんが亡くなられたという。私にとっては「ムーミン」のスノーク役としての存在。
ノンノン(フローレン)の兄で、なんともプライド高き男を、独特の<広川節>で演じておりました。
絵コンテを切るときも、原画を描くときも、スノークには常にあの声が存在していた。
広川さん=スノーク=広川さん=スノーク…どこまでいっても一緒。
たまに外画(トニー・カーティス等)で広川さんがしゃべってるのに遭遇しても「あ、スノークがしゃべってる!」って。
そんな状況だったから、演出、作画段階から、この場面、どうアテてくれるのかを想像、予測するのが楽しみだったりという、本末転倒なところもあったりなかったりなんかしちゃったりしたりしてからにして…はて?(もうわけわからず・笑)。
広川さんのあの声の演技があったからこそ、スノーク自体がどんどんオーバーアクションのキャラクターになっていった。「あの声に負けるな!」とばかり。これは、紛れもない作画現場の事実だ。
68歳って、早すぎるよなぁ…
私の中では、一足早く「ムーミン谷」へ帰って行ったのだと思うことにします。
じゃ、ムーミン岸田今日子さん)ムーミンパパ(高木均さん)ノンノン(武藤礼子さん)によろしく。ヘムレンさん(雨森雅司 さん)やヘムル署長(北村弘一さん)にもね…