谷川さん情報_

昨夜、虫プロの先輩Sさんから電話があった。日記を見ての情報提供だ。
『W3(ワンダースリー)』(’65〜66)の第4話「くすのき物語」を手塚先生の要望でミュージカルアニメにすることになり、先生提供のレコードを音源にスポッティングして作業に臨んだが、それの作画が谷川一彦だったというのだ(Sさんは演出)。
しかし、実際の音入れは別のオーケストラが演奏したものにせねばならず、レコード音源に合わせた作画とはどうしてもシンクロしない。
結局、そのミュージカルシーンは挫折。苦労した分、思い入れが残る作品で、今、彼のことを思い出すと感慨深いと。
「コメントを入れようと思ったが、長文になりそうだし電話にしたよ」
いやぁ、ありがとうございます。
谷川さん、アニメに転身して間もないのにミュージカルの作画とは! きっとご苦労されたことでしょう。ちょうど、私もタツノコに入った新米アニメーターの時期なので、この辺りの様子は良く分かります。
話はちょいと逸れますが、手塚先生のこのミュージカルへの思いが、次の「W3」のスタッフによる「展覧会の絵」(66)につながっていくわけですな。