哀悼…

とんでもないことが起きた!
他人事ではありません。
振り返れば、草創期のタツノコ虫プロダクションの制作現場がそうだった。
京都アニメのあの現場・職場環境はまさに50年前の私たちと同じではないのか。
若きアニメーター数十人が同じ建物内で、夢と希望に溢れ、お互いをライバルとし、切磋琢磨した…充実の毎日。
あの懐かしい職場・仲間が一瞬で炎に包まれたのだ!
…と、私の脳内は想像してしまう。
自社内でアニメ映像制作の全てを完遂させるという、昔は当たり前だったアニメの世界。
職種が違っても全員が同じ釜の飯を食うというね。
それが、いつしか雲散霧消し…
現在は、アニメスタジオは数あれど、その多くはコントロールセンターです。
リエーターが机を並べる姿は稀有で、皆さん自宅での作業に精を出す(私もだけどね)。
毎日、同じ場所で働き、同じ目的に向かい手を動かす。
アナログ作業がデジタル主体に移行しようと、そんな仕事場でこそ、大事な大事な手作り感・一体感は残る。
京都アニメは、それを現代に見事に復活させた稀有なスタジオなのです。
しかも高いクオリティーを守りつつというね…そこが凄い。
ここで働く若者たち、大好きな仕事に囲まれ、楽しい毎日を送っていたことでしょう。
これから先もずっと創作活動に携われたであろう人生を…突然に奪われた。
爺さんアニメーター、
…心が重くてなりません。