タイムスリップ

午前中、
スタジオでのダビングは、効果音に一部の不具合も即の解決、満足な仕上がりなり♫
別室にライターさんと運営サイトの人が待っていて、30分ほどの取材を受ける。
ボイスレコーダーを置いてたから、うまくまとめてくれるでしょ、きっと。
ビデオ収録よりは緊張しないで済む(笑)。

帰宅すると、
JCA通信(日本漫画家協会・会報)の255号が届いており…
表紙を見てビックリ! 

さいとう・たかを作品が一枚に。
なんと、右上は「台風五郎」じゃないの。
貸本時代の初期の傑作です。
先生、この執筆時はまだ20代ですよね、確か。
そして、このポーズだよ~、この絵だよ~ッ!!!
(「台風五郎」他にもたくさんあるだろうに…)

貸本劇画単行本の超人気シリーズだった「台風五郎」には毎号<ゴロやん似顔絵コンクール>というのがあって、
腕に自慢のまんが少年たちは表紙絵とか扉絵を模写して、こぞって投稿したものです。
これは第3回の入選結果のページ(所持の単行本をスキャン)。

ネッ、皆さん、同じ絵が多いでしょ。
そう、これは前号の表紙絵だったのですね~。
応募1078通、私は9位タイです(このとき14歳、中2だ)。
まさかまさか、60年以上も前の絵との巡り合い。
「これ、模写して投稿したんだよ~ッ」って!!!
まさにタイムスリップ。

これは裏表紙。
結果の載ったこの本は貸本屋さんから譲り受けた。
借り手の常連少年が描いた絵が載ったっていうんでビックリして(そりゃ、譲ってくれるよね・笑)。
ちなみに入選者の中には後年の人気漫画家や虫プロでの先輩になる人もいます。
佳作・準佳作の名前にも「へぇ~、こんな人も投稿をねぇ」ってね。
アニメーターってのは模写が基本必須、モデルシートに合わせて同じ絵が描けなきゃ務まらない。
そういった意味じゃ、私、向いてたんでしょうね~♫