釣月耕雲_

manga-do2008-01-03

なんという穏やかなお正月でしょう。
そんな日にはと…<書初め>。
先生は昨年最後の教室に、生徒の人数分のさまざまな言葉のお手本を書いてこられました。
各自その中から<書初め>の字として好きなものを選びなさいと。ま、いわゆる宿題ですね。
私が選んだのが「釣月耕雲」。
「あ、やはりそれを採りましたか」と先生。
「はい、文字数が少ないので!(他のは難しそうだから…)」
お手本といっても、先生のはあくまでも参考。大きさも含め、自分なりに書けとの仰せです(私の場合はそれが嬉しい)。
と、いうわけで久し振りに大筆を手にしての書初めです。ここしばらくは「かな」ばかり書いてたから、思い切り墨を使うのは楽しい!。
ところで、この言葉は、手元の「仏教名句揮毫手帖」(木耳社)によると、元は道元禅師の詩の中の一句で、茶道においては、「茶杓で茶をすくう時には、月を釣るような気持ちで、茶筅で茶を練る時には、雲を耕すような気持ちで行ってこそ風趣に通じる。」というように捉えられているようです。
釈尊の悟りが中国経由で我が国にやってきた。それは世俗の利得とも無縁に何のこだわりも無い心境で、ただ釈尊の悟りを慕っているからである。何事をなすにも大いなる心意気が必要である…というようなことらしい(まとめるとね)。
ならば、その詩全文をとりあえず書いてみましょう。
「西來祖道我東傳釣月耕雲慕古風世俗紅塵飛不到深山雪夜草庵中」
あらら、文字数が少ないのを選んだはずが、とんだことに(笑)。
その上で「釣月耕雲」の四文字を。
…しっかし、いつもと同じだねぇ!自己流でやってる限りは変わらん…ま…これで、一応宿題は完了だ。
あとは…新年最初の教室までに「かな」を少しだけ書いてみようか。
どこにも出かけず、静かに過ごすお正月。せめてもと今夜は、ご近所でのプチ新年会です。
さぁそして、私は世間とは関係無しに、明日を<仕事始め>と致しましょうか!