も少し「グリム童話」のこと。_

私の本では各話の扉裏に「グリムなるほど百科」として、その原話にちなんだ豆知識というか、読者の助けとなるような補足解説の文章が載っています。それの書き手が西村佑子さんと、池田香代子さんでした。
西村さんは「グリム童話の魔女たち」(洋泉社)の著者で、魔女の研究家。
池田さんは「世界がもし100人の村だったら」の編著者として一躍、時の人ともなりましたし、自身講談社から「グリム童話」(全5巻)の翻訳本も出されています。(彼女には第一巻の序文も寄せていただきました。)
ここで書くのは、西村佑子さんのこと。
彼女を「なるほど百科」の書き手にと推薦したのは私です。というのも、「グリム童話の魔女たち」という本が抜群に面白かったから。
それこそ、グリム童話の関連本というのは巷に山のように有ります。しかし、その殆んどが深層心理的にどうとか、学術的に研究した結果云々といった小難しいものばかり。そんな中、ドイツ各地に今でも伝承されている「魔女」というものに焦点を絞った、ユニークな語り口のこの本を私はすっかり気に入ってしまったのです。彼女は幾つかの大学でドイツ語を教えている講師先生でもありました。「グリム」専門の研究者ではないからと、ちょっと弱気な彼女に「ドイツこぼれ話」で構いませんからと、半ば強引に書き手をお願いした次第。今ではこのことがご縁で、メール交換をさせてもらう仲でもあります。ということでご紹介。
彼女のHP「魔女街道へようこそ」
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/2213/index_j2.html
は、「魔女」になりたい人のための心得などがたっぷり詰まった、とっても面白いもの。一度はぜひともお訪ねください。今度の映画「ブラザーズ・グリム」も関心おありのようで、近々観に行かれるとか。しっかり感想をお聞きしようと思っています。