今日はミッキーマウスの誕生日です。生まれたのは１９２８年のこと。
「蒸気船ウィリー」という短編映画の船員役として、この日にスクリーンデビューを飾りました。今年で７７歳の喜寿ということになりますか（笑）。
＆同じくこの私も、５０代最後の一年を迎えます。いよいよ還暦へのカウントダウン開始。しかし、こういった仕事しててミッキーマウスとお誕生日が一緒なんて、ちょっといい気分です。アニメ関係者でこの日生まれは他にも、カリスマ・出崎統さんと、マッドハウスの重鎮・川尻善昭さんがいます。あとは…え〜と森進一（お前は林家ペーか！）
もう一つ面白いことがあって、実は、私の生まれた日の新聞に「漫画映画製作画家を求む」っていう求人広告が載ってるんです。驚いちゃうでしょ、昭和２１年ですよ！私だって一瞬我が目を疑うくらいびっくりしたんですから。ずいぶんと前のことですが、都心の或るデパートで「あなたの生まれた日の新聞を差し上げます」っていう催しをやってて、通りすがりだったけどその場で申し込んでみたのです。「朝日新聞」昭和２１年１１月１８日発行（もちろんコピー）。そしたらこれが「な、な、なんと！」だった次第。後年、図書館で当時の縮刷版をざっと閲覧したところ、この広告が載っていたのはこの日だけでした。偶然といってしまえばそれまでだけど、この時ばかりは「ひょっとして、これって…運命？」なんて気にもなりましたね。そんなわけで、その広告を画像として載せてみました。
「資格技能 美校卒程度 履歴書及素画送附あり度面接日通知す 板橋区練馬南町一ノ三三八五 株式会社 新日本動画社」とあります。
これはのちに東映動画へと変遷していく会社で、いわば日本のアニメーションのルーツみたいなところですね。検索してみたら、私もかつて仕事でご一緒したことのある大ベテラン、古沢日出夫さんに繋がる会社「動画工房」の社史の中にありました。現社長も私のよく知る方であります。
http://www11.ocn.ne.jp/~dogakobo/kaisya/history.html
更についでにいうと、この東映動画、若き日に私は入社試験に落ちてます。アニメーターの新規採用は前年度で打ち切られていて、今年は採用予定がないというのを「そこをなんとか」と無理無理頼み込んだところ、そういった人間が私以外にも何人かいたらしく（確か７人）特別に試験が行われました。受けさせてもらえさえすれば絶対大丈夫なんて自惚れてた私でしたが、結果は全員不採用。ま、そんなもんですよね。求人広告も１８年後では無効・時間切れだった。
