KHM20_

「勇ましいチビの仕立て屋」
これはちょっと長いお話(全51ページ)。どんなストーリーか説明するのはしんどいからやめとこう(笑)。でも「一打ち七匹」といえば、「あ〜、あの話か!」とお分かりの方もおられるでしょう。
仕立て屋が、ジャムにたかるハエをパチン!と叩くと、いっぺんに七匹が潰れた。
「凄いぞ!よーし、この快挙を世界中に知らせてやろう!」と旅に出るんですね。
「俺は一撃で七匹の男だ!」って大言壮語。
で、困難に直面しても次々と機転を利かせてはそれを解決、ついには王様になってしまうという…。
昔話の中での仕立て屋は、いつでも馬鹿にされたり、からかわれたりです。解説の池田香代子さんによると「昔は、力仕事が無理な体の弱い子は、(布と針が相手の仕事なら体力もいらないだろうと)仕立て屋修業に出されたので、仕立て屋はチビと決まっている」のだそうです。なるほどねぇ。