「灰かぶり」_

KHM21は「灰かぶり」(全37ページ)。
年中かまどの灰をかぶって働かされている、けなげな先妻の娘…つまり、かの有名なディズニーのアニメ「シンデレラ」の元ネタです。
このグリムの話には、カボチャの馬車は出てきませんし、部分部分は大違い。
「私もお城に行きたいわ」との願いを叶えてくれるのは、ハシバミの木と白い小鳥であって、優しい魔法使いのおばあさんは出てきません。
姉二人はガラスの靴に足のサイズを合わせようと、苦痛も何のとばかり、それぞれつま先とかかとを切り落とす!それで「ま〜!ぴったりよ」と喜ぶが、やはり靴から血が滴り落ちて、バレる。さらには「灰かぶり」の結婚式に行って、目玉を鳥につつき出される…
グリムが残酷だといわれる所以はこの辺にあるのでしょうが、民話・昔話っていうのは「悪い奴には当然の報いが!」って、因果応報がはっきりしているのですよ。
しかし、こういう場面をどう描くかは実に難しい…。ホラー・マンガじゃないんでね。