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「小人の話」扉

「小人の話」(全25ページ)。
これ、三つの話で構成されてる。
最初は、貧しい靴屋夫婦のために、夜の間に小人が靴を作ってくれるっていう話。
「小人の靴屋さん」なんてタイトルの絵本になってたりして、良く知られたモノですね。夫婦はお礼に、小人の服を作ってあげる。裸で働いてるのを見てしまったから(笑)。そしたら小人たち、その服を着込んでどこかへ行っちゃった。
次は、小人の赤ん坊の名付け親になってくれと頼まれる女の話。小人の世界に招かれ、三日間ばかり滞在して戻ってきたら、人間世界ではなんと七年が経っていた!(浦島ばなし?)。
そしてもう一つ、小人たちに赤ん坊を取り替えられそうになる話。取り替えっ子は、年を経た何やら恐ろしい形相の子供(?)。
ヨーロッパでは小人は「妖精」とか「精霊」的な存在で、暮らしの身近にいると信じられている。北欧のトントも同様。不思議な話が多いのも納得です(日本もそうだった)。