「世界遺産」_

昨夜、久し振りにTBS「世界遺産」を観た。「特集・空から見たイタリア」っていうやつ。空から見ると、けっこう起伏に富んだ地形ですねぇ!「マンガメディチ家物語」の執筆時にはイタリアの映像資料をかなり活用したけど、空撮っていうのは無かったから実に興味深かった。やはりマンガの舞台、トスカーナ地方に注目してしまう。今やってる歴史物もイタリアがかなり出てくるので参考にもなったし。サン・ジミニャーノとかね(もう終わっちゃってるけど・笑)。
実際には、私はマンガでは限られた場面以外「俯瞰」は描きません。状況説明には役立つかもしれないけど、物語をカメラの見た目で進行させて行くとき、俯瞰にすると流れが途切れる気がするんです。コマの変化は必要でも、アングルはあまり変えたくない。もちろん二階の窓と路上の会話なんてときは「俯瞰」を使いますけどね。上方からのアングルで、四畳半の筈が大広間!なんてのを昔のマンガにはしばしば見かけた。けっこう「俯瞰」の絵は難しいんです。それに建物なんかだと手間も大変。<サン・ピエトロ大聖堂を俯瞰で描け>なんて注文は、とてもじゃないがお断り(笑)。ところで、ナレーターが高倉健だった。渋い渋い!