「テクマクマヤコン_

テクマクマヤコン!」そうです。「ひみつのアッコちゃん」の呪文です。これは原作者の赤塚不二夫さんが書いたものではありません。そして、「サザエさん」のイクラちゃん。原作の赤ちゃんには名前がありませんでした。さて、これらの生みの親(名付け親)は誰でしょう?正解はシナリオライターの<雪室俊一さん>であります。
これまでに3000本を超えるアニメシナリオを書いてきた雪室さんの自伝的エッセイ「テクマクマヤコン 僕のアニメ青春録」(バジリコ株式会社・刊)が近々発売になります。一足早く私、ご本人からいただいちゃいました。いやぁ面白いです。一気に読んじゃいましたよ。ホント読み出したら止まらない。何しろテレビアニメの黎明期から今に至るまで、第一線で書きつづけている大ベテランですから、もう裏話がいっぱい!興味深いエピソードが全編に溢れていますぞ。なにしろ関わった番組が半端じゃありませんから。「サザエさん」をはじめ「ハリスの旋風」「あしたのジョー」「ゲゲゲの鬼太郎」「魔法使いサリー」「ひみつのアッコちゃん」「とんがり帽子のメモル」「ムーミン」「キャンディ・キャンディ」「キテレツ大百科」「あずきちゃん」…これ以上とても書き切れません。懐かしいタイトルだらけ!文句なくお勧めです。
私とは仕事上、シナリオと絵コンテという関係で数度の接点がありましたけど、個人的には「サザエさん」のマスオさん役の声優、増岡弘さんを通してお友達になりました。業界ではちょっと先輩。生涯現役を目指す私には良き目標でもあります。