さらに補足_

「四つぶの種」P1(扉)

私のマンガ(グリム)では、そら豆の破れたすじを仕立て職人が縫っていますが、「昔ばなし」の場合は通りかかった娘さんだった。人間の顔を見せない演出は、擬人化ものに共通です(首から下とか、後ろ姿、シルエット、足元とかね)。
中世以降のドイツでは「マイスター制度(職業訓練制度)」という職人の徒弟制度が有って、若い職人見習いは旅をしつつ、各地の親方の下で修行を続けました。ですから旅の途中の仕立て職人に出会うというのはごく自然の展開。日本に翻案された時には…結局お針子さんとなるのかな。
ワーグナーのオペラ「マイスタージンガー」は「歌う親方」(余談・笑)。