「養老の滝」_

「養老の滝」ミニ絵本

最近のひょうたん繋がり?から「養老の滝」です。これはパート2の最初の方で担当した作品。「ちょうふく山の山んば」と前後してたかな。
内容は誰でも知ってる孝行話ですね。裏表紙が父親になってるから、今回は絵本を広げてスキャンしました。この絵本、造作がだいぶくたびれてます。息子の目元、可愛らしいピンクの筈なのに薄汚れてますねぇ(笑)。
作画はスタジオアローの白梅進さんですが、このキャラクターデザインは主宰の熊田勇さんに描いてもらった。<病気の父親と親孝行な息子>っていう設定だし、CMやイラストをメインに仕事されてる彼なら、重たいイメージにはならないだろう、という判断でした。こういう話はさらりと行くに限る。おかげで優しい父親と、純朴な息子に仕上がったと思います。白梅さんも丁寧に動かしてくれてますよ。
この作品が番組でのスタジオアローの最初の作品。アローを使おうよと提言したのは私です。白梅さんとは以前一緒に仕事してたし、実力は承知。絶対に戦力になると確信してましたから。全編ほとんどが息子の一人芝居で、作画もそんなにしんどくないし、彼にとっては楽勝ものだったんじゃないかな。即、レギュラーを約束してくれました。で、第二弾は「風の神とこども」だから、へへへ、誘い水でした(笑)。
この辺の話は去年の「風の神とこども」の放送前の日記(11月7日付)にも書きましたね。
美術は「三年寝太郎」と同じ内田好之さん。赤紫系の色調で、少し山深い雰囲気を出してもらってます。ほんのり酔ったような、お酒の霧が漂うような渓谷…かな。実際の美濃の養老川上流は知らないけど(笑)。
この作品もリメイクされていますね。担当はなんとフクハラヒロカズさんだ。これなら想像できます。作画までやられてるから例のフクハラワールド全開でしょう!きっと。
ところで、私のひょうたんにお酒を入れるというのは…ちと小さすぎるか。スピリッツならいける?(そこまでせんでも)。