チクマ秀版社_

坂口尚短編集(全5巻)

先般、坂口尚のお洒落な本を何冊もいただいたが、その版元であるチクマ秀版社が解散していたらしい。(倒産でなく解散、というのがよく分からない。バンドの解散とは違うだろうに)いったい何が起きたのでしょう…
この出版社の刊行ラインナップを眺めると、上村一夫、川本コオ、宮谷一彦あすなひろし、といった主に70年代に活躍した作家や、今も人気の有名作家の埋もれていた作品が多い。版元自らが「再生工房」と名乗っているくらいだから、過去の優れた作品に再びの陽の目を、という主旨で頑張っていたのでしょう。ただ、単価がどの本も2000円前後というのが、ネックだったのかなぁ…少数の固定ファン向けということで割り切っているのかもしれないが、昨今、財布の紐はなかなか緩まないよね(自分は貰っておいて何を!)。
せっかく編纂された「坂口尚短編集(全5巻)」の行く末が心配です(どこかで引き継いでくれるといいな)。
彼の長編傑作「石の花」が光文社から近々豪華本で出されるのは嬉しいニュースだが…