再会_

少なくとも十数年ぶりの再会であることは確か。関修一さんの初個展(日本橋丸善」ギャラリー)に行ってきた。
彼のことだから会期中全てに居られるであろうと思っていたが、やはりその通り。相変わらずお若い!
伊豆での自然相手の暮らしも変わらぬようで、「開催期間中だけは都内の実家からの通勤だよ」とのこと。
パソコンも無いし、携帯も名刺も持たない主義の彼、実にカッコイイです(私も携帯は持たないが)。
会場には、懐かしい「小さなバイキング・ビッケ」やら名作アニメ「トム・ソーヤーの冒険」「ペリーヌ物語」などの描き下ろし原画がズラリと展示されています。
いわゆるアニメ・セル画ではなく、自然な優しい色彩で描かれた作品は、むしろ「それ自体が原作絵本の原稿であった」かのようです。
かなりの高額であるにもかかわらず、ほとんどの作品に売約済みの赤丸シールが!
凄いです。きっと、熱烈な番組ファン(もちろん関さんのファンでもあるだろう)の方々のご購入なのでしょう。
これには彼も「正直、嬉しいけど、申し訳なくて…」と。やはり「ロイヤリティーの絡み」がね…あるのですよ(日本アニメとかズイヨーさんにね、上納・笑)。でも、それだけの価値は十分にありますから!ご購入者の方。むしろ羨ましいデス。
「昭和の子供たち」の描き下ろし原画の一連は、彼と同年生まれの私としては原体験が共通なだけに「そうだよ、これこれ!」と、つい嬉しくなってしまう。絵の中に遊ぶ子供たちは、かつての彼や私なのですから。「しかし、こっちは売れないねぇ」と笑う関修一さんでした。
会期は明日(5日)まで。是非どうぞ!