長電話_

玄関ドアを開けると、外の方が暖かい。
郵便物を投函して戻ると、古い友人Sからの電話。
お互い、連絡を取りたいとは思っていたが叶わずにいた、この数ヶ月だった(ある人の訃報がらみ)。
今ようやく、彼の気持ちが痛いほどに伝わって…
あのとき、何としても、こちらからコンタクトすべきだったか、と悔やむ(数回の電話も応答なしであったのだ)。
近々、仕事場を訪ねることを約束して受話器を置く。