編集者が話題です。_

「マンガ編集者狂笑録」

「マンガ家(雷句誠)が出版社(小学館)を提訴」以来、巷?ではなにかと「編集者」が話題です。
私も、遅ればせながら入手の「マンガ編集者狂笑録」(長谷邦夫水声社刊)を読み進めておりますが、そこに描かれている人物は個性的な方々ばかりで実に面白い。小説という形をとっていても、全て実録として読んでしまいますね。長年マンガの現場を生きてきた人間だけが書ける、凄い力業です。
これを読むと、作品としての成功(ヒット&高評価)には、強い信念を持つ編集者と、情熱と努力を惜しまないマンガ家との「めぐり合わせ」が大きな要素というのが良く分かります。
マンガ家が作った作品を受け取るだけでなく、時には作品を生み出す側にも回る。ズバリ共作者と言っても良い場合も(長谷さんは「共犯者」って)。
まぁ、正直、摩訶不思議な職業といいますか、出版社とマンガ家の間の、この立ち位置自体が面白いのですけどね。マンガ家はある種、特異な人間ばかりではありますし、それを御す側として…の存在であったとしても、マンガの成立の過程に編集者を外しては考えられません。
でも、このところの一件においては…特に「人間(信頼)関係」に問題があってのことのようで…実に難しい。金銭(条件)的なことよりもね。
幸い、私にとっては「めぐり合い」は良好です。もっとも、持ち込みや投稿といった形で編集者と対峙したことは無く、大体が依頼&注文を受けての関係ですから、嫌な対応など有ったら困るが。
では、一番最初の読者でもある担当編集者に読んでもらうため、今日もペン入れに励みましょう(笑)。