何があったの?_

同人誌

このところこういった質問が周辺から相次ぎます。このブログを始めたことに対してです。どうやら普段の私を知る人からは全く信じられないことのようで、中には「腰が抜けるほど驚いた」とのメールをくれた方も。
私自身、ついこの間までは意気込むほどの決意があったわけではありません。実は背中を押された出来事があったのです。それは2ヶ月ばかり前の朝刊の訃報欄にありました。
<榊原栄(さかきばらさかえ)。指揮者。享年59歳>
この男こそ私をマンガの世界に導いた男。小、中学校の同級生。学校から帰るとお互いの家を行き来しては、ノートや模造紙を切ったものに鉛筆書きでマンガを描くことに熱中したものです。誘ったのは確か彼のほうだった筈。でも、マンガにのめり込む一方の私に反し、彼はある日「俺は音楽やる」って宣言。ブラスバンド部に入ってトロンボーンを吹き始めました。私たちの通った中学校のブラスバンド部は当時都の大会などで常に上位の成績を収めるほど、そのレベルの高さを誇っていました。彼はきっとそこで後年進むべき道を見出したのでしょう。方向が違えば特に二人で遊ぶこともなくなって、卒業と共に自然と遠い関係に。