さて、次に行った書店で_

またしても話のネタになるようなことが起きたのです。もう慣れたもので私はその大きな書店の4F人文書のフロアに直行です。「アレ、無いなー」1F新刊書フロアにも見当たらず、検索パネルでチェックすると「分類作業中、在庫7冊」と出た。店員さんに訊くと
「マンガ…なら地下ですね。コミックスの売り場へどうぞ」
「いや、そんなことはない筈です」
「じゃ、調べましょう……分かりました。8Fに用意してありますのでどうぞ」
「は?」
小首かしげながら上っていくと、そこは児童書のフロア。「案内」の所に確かに一冊置いてあった。
「いや、購入ではないんです。この本、この店のどこで手に入るのか確認したかっただけで…」
「あー、これ、実は他所から回ってきたんですよ。だけど中を見たら子供向けじゃないんでね、こっちとしてもどこに置いたら良いか判断に困っちゃってて…しばらく置いてみて、動かないようなら戻そうと思ってるんです。」
「(カッチーン!だから分類作業中か)そりや、人文でしょ?他の店みんな人文にありましたよ」
「ええ、でも中身がマンガだからここじゃあないって4Fから。世界の歴史とかマンガのやつもありますけど、そういうのとも違うみたいで、悩むんですよねこういうの」
「分かっていますよ。著者ですから(あ、言っちゃた!)」
「……」
「…どこで買えるかって、問い合わせがあったときの返事に必要だったんです。分かりました。当面ここにあるんですね。そう伝えます。どうもありがとう」
本当にごめんなさいね店員さん。悩ませる本を作っちゃって。あなたが悪いんじゃないんですからね。
それぞれの店で、ちょうど探していた本を見つけたりして、人文書をたっぷり購入することにもなった一日でした。