「まんがこども文庫」_

「ふしぎなぼうし」

さて、豊島与志雄・作の「ふしぎなぼうし」はたっぷり枚数使ってます。枚数かかるようなキャラクターにしたんですがね。悪魔が変幻自在に姿を変えるという設定なので、動きの楽しさも見せたかった。のびのびと通常の倍近くは使ってますね。ベテランの高橋春男(マンガ家と同姓同名)さんが原画です。バック(背景)はごくシンプルに色調のみ優先で、細かなディティールは無用としました。とてもお洒落な作品に仕上がっていると思います。「まんがこども文庫」シリーズに思い入れが有るからって、なんだか自画自賛の呈ですが…。
私の友人、声優の喜多川拓郎さんのHPには「朗読チャンネル」というコーナーが有りまして、そこで彼が宮沢賢治の作品をいくつか朗読されています。「よだかの星」「注文の多い料理店」「セロ弾きのゴーシュ」…etc.アニメ映像による童話を楽しむのもいいですが、時にはオリジナルそのものをじっくり耳で味わうのもまた格別ですよ。却ってイメージが広がってきますから。彼の声は宮沢賢治の世界にピタリとはまっています。
http://www.kitagawatakurou.net/roudoku/index.htm
最近アクセス急増中とのこと。是非どうぞ!。
朗読っていいモンですよ。私は小学校5&6年の時に放送委員でして、給食の時間に放送室に入り、童話を朗読する係りの一人でした。全校生徒が給食を食べている時、各クラスのスピーカーから放送委員の朗読の声が流れるのです。けっこう感情込めて読んでた記憶がある。朗読が終わり自分の教室に戻ったとき、クラス全員から受けた拍手は今でも忘れられませんね(自分はそれから給食を食べたのかな?・笑)。マンガ家になりたいって思う前「将来の夢はアナウンサー」だったのは言うまでもありません。