なんともな?顛末_

お土産物のセル画

朝刊の社会面の隅っこに小さく「ディズニーのセル画・背景画の返還」の記事。
先年(’05)、千葉大の倉庫で発見された「シンデレラ」「眠れる森の美女」などの原画約250点が、約半世紀ぶりにディズニー側に返還されるのだという。
’60ごろ日本全国各地で展示の後、国立近代美術館に寄贈されたというこの原画。その数年後に千葉大が教育用に譲り受けて、そのまま倉庫に仕舞いっぱなしになってたっていう、なんとも哀れな扱いを受けてたモノです。ディズニー本社にも残っていない貴重な品々というに。
一昨年、一般公開もされたけど、その後もよほど扱いに苦慮してたんでしょうねぇ。
千葉大が「引き取ってくれませんか」って申し出たのか、
ディズニーが「返せ!」って迫ったのか、
順番含めて、さて、どっち?(「引き取れ!」「返してくれませんか?」じゃないよネ)
元々が寄贈されたモノ…(間に入って)国立近代美術館がもう一度引き取る手はなかったのかなぁ。もっとも、価値が分からない連中ばかりじゃ、また死蔵されちゃうだろうし(千葉大と一緒になって「どうぞ、お引き取りを」だったりして)生まれ故郷に帰るのがやはり一番かもね。
しかし、ディズニー側には悔しがらせたままにしておきたかったなぁ…(笑)
あげちゃったモノが戻ってくるんだから、今頃「価値が分からない連中で良かったよ」とでも思われてるんじゃないの。それとも「ヤレヤレ、これが邪魔モノとは情けない…」なのかな?(だったら彼らに同情だ)。
返還後はディズニー社のアニメーション・リサーチライブラリーに収蔵されるとのこと。収まるべきところに収まって、一件落着!ですかな。
写真は、我が家にもあったディズニーアニメのセル。「スクルージ(ドナルドの叔父さん)」ですね。
裏に THIS IS AN Original HANDPAINTED CELLULOID DRAWING ACTUALLY USED IN A Walt Disney PRODUCTION と書いたシールが貼ってある。
これ、昔にLAのディズニーランドで売ってた「みやげモノ」ね。トレスはゼロックスコピーで、背景画は印刷です。
いのちのことば社の担当さんから「イエス・キリストのたとえ話」(4月中旬刊行予定)の表紙カバーデザインの見本が届く。
14編の内の「ぶどう園の不思議な主人」の扉絵をアレンジしている。着色のセンスも良くて楽しい仕上がり。気に入りました(いずれのご紹介)。


※13日・追記
別の新聞報道によると、
「良好な状態での保管が困難となったため、大学側がディズニー社に返還を申し入れていた。」
ですって(ヤレヤレ)。