放蕩息子の帰還。_

「放蕩息子」

「放蕩息子」(ルカの福音書15章11−32節)
西洋名画などにもしばしば描かれるこの題材。かなり馴染みがおありでは?
自分の受け取る分の財産を分けてもらい、家を出る弟。街で放蕩の限りを尽くして、たちまち一文無しになってしまう。誰からも相手にされず、惨めな境遇になって初めて自分の犯した罪に気付く。
彼は決心する。父の許に帰って赦しを請おう「あなたの子としての資格は無い。一使用人として雇ってください」と…。
息子の帰還を父は喜び、祝宴が開かれる。
弟の帰りを耳にする兄は「(何を今更ノコノコと!)」と怒り、家に入ろうともしなかった。
父親はそんな彼に「おまえはいつだって私と一緒にいる。私のものは全部おまえのものだ。だが、おまえの弟は死んでいたのが生き返ってきたのだ。喜ぶのが当然ではないか」
この、ちょっと長いたとえばなし、真面目に生活しているのだから天国に入るのは当然と思っている人(律法学者たち=兄)より、自分の罪を悔い改める人(罪人=弟)の方が天国に入れるのだ、と語っています。
アニメのときに使ったキャラクターそのままでマンガ化。自分のデザインで一番のお気に入り?。
講談社から+α文庫版「マンガ聖書物語」<旧約篇><新約篇>それぞれの重刷見本が届く。25刷と22刷。前回が去年の4月だから、ちょうど一年ぶりだ。今回もまた事前通知なし。だから何部刷ったのかは不明だ(笑)。ま、追って届くでしょうが、長く売れ続けてくれるのはありがたいことです。私にとっては、放蕩息子ならぬ<孝行息子>ですね。
<新約篇>の方にも、たとえばなしを数編挿入させておりまして、この「放蕩息子」もダイジェストでしっかりと。↓ も少し長いバージョンは、今度出る本でよろしく(笑)。