タイムスリップ_

幻の永島本

40年振りであろうと、かつて同じ会社で働いた仲間の絆は強い。
おそらくは、あまりにも濃密な「虫プロ」だったからだろう。
当時の虫プロは「アニメーターにあらずば人にあらず」とばかり絵描きが幅を利かしていたし、忍従を強いられていた形の制作とは、酒の席ではしばしば口論、乱闘沙汰も珍しくなかった。
昨夜はまさに同様な宴席。すわ、再現…?
そんな不安は、古希の制作と還暦のアニメーターでは起きる筈も無く(笑)、むしろ「こき使われていたのはこっちだったよなぁ…」と、先輩たちには当然敬語となるのでした(坂ちゃんが存命ならば強力な援軍だったのだろうに)。
3時間余の実に楽しい時間を過ごして帰宅。
そして、その「坂口チャット」に途中参加が叶って一時間ほどのお付き合い。
いまだ、ファンも熱い! 嬉しいな。
記憶に残るであろう夜でした。
画像は、昨夜の宴席で思いがけずもK先輩からいただいた、永島慎二の「真夜中のせんたく」(創樹社美術出版・刊))という幻(?)の本。1983年の発行で、そのころの彼の日記やエッセイに加え、「ちょっといっぷくヒトコマ」や「読切漫画シアター」が収録されています。
坂口尚にマンガを描くよう強く勧めたのは、一足先に虫プロを辞した永島さんなのだから、このめぐり合わせも面白い。