盗作騒ぎ。_

昨日からマンガの盗作問題がネットを騒がせています。今日は通常ニュースでも扱ってますね。盗作というより、模倣、流用、転用といった方がいいのかな…。即刻連載中止、絶版、回収、にするらしいけど、出版社の問題解決のエネルギーも大変なことでしょう。
私も執筆時には参考資料と首っ引きになったりしますから、絵的資料の場合、それをどう取り込んで自分の表現に変えるのかについては、大変な神経を使います。丸々引き写しなんて許されるわけはありませんから。でも、その元ネタが圧倒的に凄いものだとどうしたって「真似っこ」の域を超えられないんですよね。今回のケースもオマージュからつい行き過ぎてしまったものなのかなと思ったのですが、作者が全面的に非を認めてるんじゃねぇ…(編集者も何で気がつかなかったのかしら)。
盗作とは違いますが、私の場合、韓国で「マンガ聖書物語」の海賊版(?)を出されたことがあります。向こうはまったくワル気が無くて、あっけらかんと「はい、出しときました。許可ください」ですって!しかも、韓国人の感覚では感情表現が弱いからと、ご丁寧にもプンプン(怒)マーク追加したり、私の絵に滂沱の涙を描き加えてくれました。涙をこらえてたはずが、ボロボロに泣かされちゃってましたよ!(苦笑)
当然、許可どころか猛抗議して絶版、回収を指示しましたけど、結果どうなったのかの確認が難しくて…その後、「権利を譲り受けました」なんていう別の人間が現れたりしてもうムチャクチャ。
現在は韓国の大手出版社(M&B)から正規のルートで、立派な韓国語版(オールカラー6分冊)が出ていますから、とりあえずはそういうのを駆逐してくれていると信じたいんですがねぇ…。(海外版は、他に台湾とタイで出ています。「まんがグリム童話」も韓国語版がありますよ)