せっせと_

今日は一日ペン入れ。マンガに専念して7年目、現在8冊目の単行本に取り組んでいますけど、ひとつ私の平均的な制作スケジュールをご紹介してみましょうか。題材にもよりますが、テーマに合わせた勉強をしながら絵コンテ(ネーム)に取り組みがほぼ半年、原稿用紙への下描きが2ヶ月、ペン入れ仕上げに4ヶ月なんていうのが大体のぺースかな。で、今はペン入れの真っ最中。
ペン入れは先ず人物、それも主役から脇役、その他大勢と進めて、その後背景に移ります。今回は8章(平均30ぺージ)に分かれているので、1章を半月のペースで終わらせないといけません。マネージャーやアシスタントがいるわけじゃないから、こういった段取りを自己管理で消化していくのは正直なかなかきついですねぇ。出版社の編集さんは私を信頼しきっているのか殆んどお任せです。たまにの電話か、メール(逆にそれがプレッシャーかもね)。年内に目途を付ける約束ですが、若干遅れ気味かな…。上・下巻の予定なので、どこかで帳尻を合わせようとしているのかもしれませんな。(出版社は上巻だけでも早くとお考えでしょうけど…)
今日はある章の背景作業。梨の木とイチジクの木を描く。イチジクの葉の形ってどんなだったっけ…こういった場合、資料がすぐに必要です。植物図鑑で実と葉の形は分かった。でも、樹形は?樹高は?毎日がこんなことの連続…図書館という手もあるけれど行って探してる時間がもったいない。とっさの役には立たないし。だから資料集めもマンガ描きには必須のことです。アニメーションやってた時も資料はけっこう集めてたけど、今はもう大変。大きな古本市などがあると、いつだって段ボール箱で宅配してもらうほど買い込んじゃうし。「(家人いわく)まるで資料代稼ぐために働いてるようね」
ジャンルに偏りはありますが現仕事場はミニ図書館と化しました。もうそろそろいいだろうって?!でも、たった一つの小物がすべての作業を止めてしまうこともあるのです。来月2日から近郊でまた古本市だ。今度も行くぜぃ!