「世界らん展」。_

「世界らん展」展示より

新宿の税理士事務所に行き、信濃町の出版社での今後の打ち合わせが終わって、次は水道橋に移動。東京ドームで開催中の「世界らん展」へ行ってきた。
目的は33年振りに友人と会うため。このブログを始めたばかりの頃に書いた(9月30日付けの日記を是非ともご覧あれ!)群馬で「蘭園」を経営するかつてのマンガ同好会の友人O君との再会を果たすためだ。彼の許可を得たので岡田弘君と書くが、中学、高校時代「マンガ」を通じて知り合った同好の士。彼のマンガ仲間には画家の岩崎博之(群境介)とイラストレーターとして著名な峰岸達がいる。
岡田君は家業を継ぐ形でマンガ家への道は断念したが、事業に於いては着実に発展、充実させている。その経営する「岡田蘭園」は「世界らん展」にもう16年連続で出展しているのだという。今回も「ディスプレイ審査部門・オープンクラス・奨励賞」を受賞している(画像を紹介)。地元群馬の里山をイメージした作品だそうで、「『まんが日本昔ばなし』とも通じるだろ?」と笑っていた。実は数日前に蘭園のアドレスにメールしておいたのだ(信濃町から水道橋に回るよと)。ところが彼はこの催しのため会場近くにずっとホテル住まい。私のメールは伝わっていなかった。
「岡田蘭園」の出店ブースを訪ねると、「たった今、帰られました」とのこと。会期の途中、一旦自宅に戻るため会場を後にしたのだという。あぁ、間一髪だったのか!
「ほんの数分前ですよ」
「え〜!」
「電話してみます?」
「そうですね、じゃあ、声だけでも」スタッフの携帯を借りて連絡。
「もしもし、今、お店に来てるんだ」
「え、群馬に?」
「違う、ドームだよ」
「ええ〜ッ?!すぐ戻る!」
彼はドームの外周を駐車場に向かって歩いていたところでした。いやぁ、なんというタイミング!こうして、ついに33年振りの再会が叶ったのです。涙、涙でひしと抱き合い…なんてことにはならなかったけれど(固い握手だけ・笑)、久し振りに<感激>っていう気分を味わいましたね。もう、お互いに語ることが多すぎて、あれもこれもと話題が溢れ出て収拾がつかない状態。これは改めてじっくり会うしかない、というのが結論です。25、6歳の頃に会ったきりの友人と、還暦を間近にしてこんな形で再会するなんて、そうは有るもんじゃないでしょう。「お互い、爺さんになったなぁ!」が正直な実感です。
岡田君はらん栽培の著作「あっ蘭咲いた!」を農文協からこの1月に上梓しています(2冊目の著作)。文と共に中の花のイラストも自分で全部描いちゃうんだから、考えたら凄い著者だよね(編集者は助かる・笑)。他にも他者の著作の監修もされているほど、この世界で一目置かれる人物になっていました。先日、NHKで「世界らん展」の番組をやっていましたが、そこで紹介されていた今年度の日本大賞受賞者は宮城県のアマチュアの人の作品。その人は、実は岡田君のお店の<お客さん&生徒さん>なんだそうです。彼はその受賞を自分のことのように喜んでいました。
明日までの東京ドーム「世界らん展」、会場中央付近に岡田蘭店の展示と、お店が有ります。行かれる方はどうぞお立ち寄りを!