「星の銀貨」_

「星の銀貨」扉

全11ページ。
これは、なんとも可憐で抒情味あふれたというか、グリムらしからぬ?お話です。
親のいない、住む家も眠る場所もない貧しい少女が、野原をさまよい歩き、たった一つのパンも、服も、帽子も、シャツもすべて、さらに困っている人たちに恵んでしまう。すっかり裸になってしまった少女の頭上に、星の銀貨が降り注ぐ……うーん、文字にしてしまうと、この雰囲気、上手く伝わらないな。
実はこの話、池田香代子さんの解説によると、グリムとほぼ同時代の小説家の創作で、グリム兄弟がそれを見抜けなかったということらしい。小説家が伝承のメルヘンをヒントに書いたのだろうと解釈したのですって。なるほどねぇ。
裸の少女なんて…私のもっとも苦手な作画。だから扉絵は「銀貨」だけ(笑)。
シュヴァイツァー」の絵コンテを投函。さて、『まんがキリスト教の歴史(後篇)』の最後のパートは<現代>の締めくくりとして「マザー・テレサ」を取り上げる。資料は豊富にあるが、難しそう。なんとか20〜30ページの範囲にまとめられたら…と。
先ずはオリビア・ハッセーの「マザー・テレサ」DVDを観てから(ノーカット完全版、3時間だ!)。