「庄太」下巻_

「庄太」下巻と記念品?

いやぁ、実にマカ不思議な、しかしムチャクチャ楽しい飲み会でありました。
以下は勝川克志「庄太」下巻出版記念会(兼・忘年会)の私個人的なるレポート。
新宿、歌舞伎町の入口、師走の土曜の夜は半端でなく混み合っております。
人ごみを掻き分けて目指す店(ビル内の狭くて細長い居酒屋)に入ると、幾つかのテーブルに別れ、どこもすでに坐る場所がないほどの大混雑。みなさんもうご機嫌です。
はて、6時開始の5分前に着いたはずが…といぶかる私。聞けば、式次第の開始が6時ということで、お酒は5時半から勝手に開始だったんですと。あらら、参ったねこりゃ。急いで追いつかねば!何とか一つのテーブルに割り込ませてもらっての仲間入り。
ホッと息をつき、改めて周りを見渡すと…三十数人の、これが噂に聞くカツ坊ファンの集いかぁ、凄い!!!
仕事もプライベートも関係なく、共通するのはただ「勝川克志(カツ坊)ファン」ということだけ。まぁ、すでに何度かの飲み会でお互い顔見知りになってるようで、何を話題にしてるんだか、どのテーブルも盛り上がってますねぇ。
主役のカツ坊はあっちのテーブル、こっちのテーブルと一人でお忙しいご様子。著書へのサインをねだられたりも。
幹事の挨拶「たくさんのご参加ありがとうございます」。版元の挨拶「皆さん、どうぞ本のご購入を!」。そしてカツ坊の挨拶「楽しんでってください」。あとはワイワイガヤガヤ、ただひたすらの飲み会。
私の坐ったテーブルは版元の社長さん、デザイン・カレッジ時代の友人、ファンの女性二人、「のんき新聞」の執筆者の一人で漫画家アシスタントという顔ぶれ。カツ坊からの紹介「この人はカレッジ時代の我々のマドンナをさらっていった人です」(おいおい、それは違うよ!マドンナっていうのが・笑)もあって、遅ればせながら私も話の輪に加わることが出来ました。
そこでの偶然、女性のお一人はS出版社の営業さん、「あ、その会社、K談社での私の担当編集さんが以前に居たところです。○中さん」「え〜?!私一緒に仕事してましたぁ、いろいろ教えてもらってたんですぅ!」
もう一つの偶然、もう一人の女性はK書店の店員さん、今は科学書、かつては歴史・宗教書担当をしていたというので、「じゃ、私のマンガ知ってます?これこれしかじか…」「どっひゃぁ〜ッ!!あの本の著者さんですかぁ」一気に打ち解け、そんなこんなの楽しい2時間はあっという間でした。
で、会場を移しての二次会に突入。今度はお座敷のお店。ん、人数が減らない…殆んどの参加者が場所移動しただけだ。おそるべし!
並びが入れ替わってお互い紹介し合いますと(一応名刺交換など)、今度もまたまた奇遇が!
「あの、ひぐちさんですか〜?!」「え?」「私、坂口尚さんの葬儀の席でもお見かけしてます。あの時、声を掛けられなくて」という人が。聞けば、永島慎二さんの最後のアシスタントで、元アニメーターでもあったという方。アニメスタジオにいたとき、打ち合わせに来ていた監督の私を遠くから見てましたって(笑)。手塚プロにも在籍してたっていうから、それで坂口つながりなのね。いやぁ、面白い出会いがあるものです。
それでもほんの二、三割くらいの人としか話せなかった気もするから、まだまだ意外な人物が…次回以降が楽しみですね(又のお誘いをよろしく)。
仙台からこの会のために出てきて、今晩はホテルも予約してあるっていう地方在住のマンガ家さんとも話した(カツ坊はマンガ家にも好かれるマンガ家なのだ!)。阿佐ヶ谷での個展のときも福島から同じように出てきたファンたちがいたし、熱心なファンに囲まれて、カツ坊先生は幸せです。その先生の様子を窺うと、まさに案の定、女性たちに囲まれてご機嫌に杯を重ねてますぞ。今度はあまり動かない(笑)。
飲み、食べ、笑いの楽しい時間はさらに続き、夜も更けて、そろそろカツ坊の危険ゾーンに突入か…イカン!終電が迫る。幹事も察してバタバタとお開きに。外に出て、「もう一軒!」と名残惜しそうな主役をなだめる幹事。
たまたまカツ坊と幹事と私の帰途は同方向です。どうにか最終電車に間に合って、三人並んでおしゃべりを続ける。「いやぁ楽しかったねぇ、今度は忘年会やろうよ」とカツ坊、「え?今日のがそうですよ、先生」と幹事、「違うよ、今日は出版記念会!忘年会はまた別でしょ、企画してよ」「…???…」どこまで飲み会好きな先生なのでしょうか(笑)それでも最後は真面目な顔でのマンガの話となって…この日を終えたのでした。
画像は出来立てホヤホヤの勝川克志著「庄太」下巻(さんこう社・刊)と、胸に着用する名札と一次会の会費(飲み放題)領収書だ。