十三回忌…_

オリジナル坂口Tシャツ

昨22日は、少年の心を描き続けた(形容は他にもいくらでも出来そうだが)稀有なマンガ家「坂口尚」の命日。今年は13回忌にあたるのだ。
もうそんな月日が…と、かつて虫プロで青春の一時期を共に過ごした仲間と「墓参」を企画した。
参加は私の他、小林準治、金山明博、真佐美ジュンの4人の勝手連(他に声掛けはしていない)、お互い日頃からウマが合うし、それぞれが彼とは密な縁があるから、すぐに相談はまとまった。
奥様が建立された彼の墓は、我々虫プロOBの多くが暮らす街のとある霊園の中にある。それこそ、「え、こんな近くに!」という場所だ。
午後に訪れた我々の前に、その墓は真新しい花に飾られていた。ご親族か、毎年訪れていると聞くもう一人の仲間Nさんだろうか。我々の花も加わらせてもらって、皆で黙祷。しばし静かに墓前で過ごす。なんだか虫プロ時代の40年前に遡ったようで、この場に彼もいるような、なんだか奇妙な気分になる。この世に居ないという実感が少しも湧かないから不思議だ。
駅前に戻って<お茶>しながら、虫プロの思い出話など。
で、ここからは私と小林は夜の<月刊「広場」忘年会>に向かう予定だったのだが、この忘年会は、そもそも手塚治虫ファン、懐かしマンガファンの集いです。欠員が出たこともあって、私は半ば強引に残り二人を勧誘、「広場」主宰も虫プロの方の参加は大歓迎!ということで、急遽、全員そのまま忘年会場に向かうこととなった。なんのことはない、「広場」と虫プロOBの合同忘年会と相成ったのだ(笑)。
忘年会での詳細は割愛させてもらって(主宰がレポートを書かれるでしょうから・へへ)、とにかく和気藹々、全員「旧知のお友達」状態で楽しい時間を持てました。
あ、一つだけ特記。手塚プロの現役アニメーター小林が持参したポータブルDVDで見せてくれた、過日の手塚治虫ファン大会で披露したという「新宝島」の冒頭の自作手描き16秒アニメ(1コマ撮りで400枚!)は秀逸でした。先輩として、「エライ!よくやった。続きも頑張れ」と言っておきましょう。
おっと、真佐美さん持参の「やさしいライオン」制作時の思い出の品の数々も忘れてはいけませんね。
二次会のコーヒーも済ませ、再会を約して散会。
さて、ここから私は本日のメイン・イベント(?)「坂口尚追悼チャット」に参加です。
彼のファンクラブが毎年行っている催しだ(私は去年に初参加)。なんとか、夜10時30分の開始ゴングに間に合った!酔ってないぞォ。
去年のオドオドぶりはどこへやら、先月のオフ会で知り合いになっていたこともあって、けっこう気安く皆さんの会話に仲間入りができました。若干タイミングが遅い反応だけはご愛嬌ということに(笑)。
最後までのお付き合いはさすがに無理だったけど、話題も豊富で、なかなか盛り上がったチャットだったのではないでしょうか。是非またお誘いくださいませ。
こうして<濃い一日>はようやく終わりを告げたのであります。
画像はこの日のためにと、金山さんが三人それぞれに作ってくれた、記念「坂口尚プリントTシャツ」の私の分。拙著をわざわざコラボしてくれた心遣いが嬉しい。受け取った時の三人の驚きと大感激をご想像ください。<「あしたのジョー」の作画監督は小洒落た憎い方>です(笑)。大切にしますね。