「小夜の物語」_

ローマ在住の友人がイタリアで漫画を出した。
虫プロ出身の渡辺佳子さんがその人です。


彼女の母親の自伝がベースになった、満州移民の苦難の物語…
「戦後直後の置き去りにされた日本市民がどうやって本国へたどり着いたか、その引き揚げ体験談を少しでも分かってもらえれば」ということで描き上げた力作です。
全326ページで巻末に制作ノートも付いている。
内容も凄いけど、これをイタリアで刊行させるとは…驚き。
陽の目を見させるまでには相当なご苦労があったことでしょう。
今はサイン会やら講演&記者会見で大忙しだというから、反響も上々なのでしょうね。
いやぁ快挙だ! おめでとう。
彼女、並行して日本向けの対訳をしていたとかで、現物の発送が遅れたことを詫びていますが、なんのなんの、コレが無くては私も困ります(笑)。
日本での刊行を実現させるにも、翻訳済みなら話が早いかもね。
じっくりと読ませていただきます。