今週から_

東京新聞の連載「アニメ大国の肖像」(インタビューからの構成記事・毎木曜夕刊掲載)は杉井ギサブローさん。虫プロからグループ・タック時代にお世話になった方。最初の出会いは「どろろ」だったかな。同じ虫プロでも班が違うとなかなか交流が難しくて…まして当時から杉井さんは雲の上の人みたいでね。尊敬する大先輩です!。タックになってからやっと「まんが日本昔ばなし」で杉井(漉田実)演出の作画を担当させてもらうことが出来た。
「カジカのびょうぶ」「あんばらやみの馬」「空をとんだキツネ」の三本。
演出家としてのほうが著名だけど、井上ひさしの小説「ブンとフン」の挿絵を描いたりもしてたし、キャラクターデザインもお洒落。私はアニメーターとして憧れてました。でも、この当時には杉井さんはもう原画は殆んど描かない立場になってましたからねぇ。それでもたった一度だけCMの仕事で彼が原画、私が動画を受け持つ機会があったんだけど、私はその流麗な動きの組み立てに大感激!この人天才か!って思っちゃった。
(私の関わった三人の脱帽者、窪詔之さんは絵のうまさに、杉井さんは動きに、両方兼ねてるのが坂口尚・余談)
今に残る「昔ばなし」のオープニング原画は動きがメインじゃないけど、そういったセンスは充分に窺えますね。その意味では、この動画を担当したうちのカミサンがちょっぴり羨ましい。で、今日は久し振りに近影にお目にかかれた。お懐かしや!ギッちゃん、すっかり爺様になって(笑)。今回の記事(「鉄腕アトム」と「悟空の大冒険」のことに触れていた)を読んでも、これがあと数回続いたところで、きっととても物足らないことでしょう。アニメ人生50年にもなることだし、そろそろ「自伝」でも出してくれないかしら。
さて、大騒ぎしている明日未明のサッカーの対ブラジル戦、徹夜は無理だし、今から寝ますか(笑)。それとも録画予約?