「まんが日本昔ばなし」_

「あさこ・ゆうこ」は、お話自体はともかく、キャラクターデザインが強烈インパクトだったらしく、
「ひでぇ〜〜〜ッ!」と
「萌え〜〜〜ッ!」が交互にドドドドド…(笑)。
ところで、来週の「天狗のかくれみの」のキャラクターデザインは実はうちのカミサンです。この番組、演出の人間がデザインするのが基本なので、表向き私がやったということに…(公私混同!)。彼女、虫プロのアニメーター養成所の第一期生(通称「石神井スタジオ」。同期10人程度の小規模なもの。二期生に安彦良和、三期生にはすぐ辞めたが、昨年亡くなられた岡田史子がいた)。私が虫プロ辞めた後の入社ですが、フリーで「アンデルセン物語」「ムーミン」の原画を受注して出入りしてる時に知り合った。つまり、外部のOBが新入社員をナンパしたってことかな(笑)。腕はいいですよ。♪坊や〜よいこだ寝んねしな〜って、番組オープニングの竜の動画やったのは彼女です(原画は杉井ギサブローさん・既述)。但し、クローズアップの男の子のほっぺの赤丸がガタガタぶれてるのだけは別の人。「簡単なカットだけ、外注さんに出した」っていまだに怒ってる(笑)。なんたって、あの竜のうろこをきっちり中割りするのがムチャクチャ面倒でしたから、無理もない。アニメの現役仕事はとうの昔に引退していますが、現在も様々な場面で助けてもらっています。近年では「まんがグリム童話」執筆時にキャラクターデザインや、コスチュームのアイデアを幾つも。トーンの指定を入れてもらったり、アシスタントとしても重用。だから頭が上がらない。
この「天狗のかくれみの」元の題は「隠れ蓑笠」でした。原話を一読して、「お、ラッキー!作画しなくてもOKじゃん!透明人間なんだから」と、安請け合い。でも、けっこう登場人物は多いし(だからカミサンに依頼?)、主人公をまったく作画しないで表現するのはチト難しいと悟って方針転換、彩色だけをしないということに。つまりは、作画の手間に変わりはなかった(楽をしたのは仕上げさんだけ・笑)。キャラ表を載せちゃいましょうか。彼女嫌がるだろうけどね。