抒情文芸_

「抒情文芸」30周年記念号

およそ今の私に似つかわしくない季刊雑誌「抒情文芸」であります。30周年記念号。
これは、さらに遡ること約10年、久保書店から出されていた投稿月刊誌「灯」の再刊というか、「抒情文芸」と誌名を変えたものの廃刊となってしまった雑誌を、一読者だった文学少女が、情熱を持って復興し、独自に立ち上げた季刊雑誌です。やはり読者の投稿小説、詩、短歌、俳句が編集の柱となっている。直接購読や、委託販売で細々と発行を続け、ついに30年!今では取次ぎも通して書店の店頭にも並ぶという、堂々たる文芸誌の一つともなりました。
この「抒情文芸刊行会」の代表(かつての文学少女川瀬理香子さんから先日送られてきました。私は高校2、3年生の頃から卒業まもなくのころまで「灯」の常連投稿者の一人で、その当時はけっこう目立った存在でした。特に短詩(一行詩)では毎月のように上位入選していた。投稿仲間たちで作った「ともしび会(友の会)」で何度かお目にかかっていたのでしょう(アニメ業界に入って、詩作も会への参加もプッツリやめた)。川瀬さんは覚えていてくれたのです。この「抒情文芸」30周年記念パーティーに招かれています。川瀬さんとは「抒情文芸」の刊行初期に、城夏子さんの短編小説に挿絵の依頼を受けたことがあって、このときも15年ぶりの再会でした。それ以来ですからさらに25年ぶりとなる。
それと、かつての文学青年たち数人が私を待ち構えているそうです。よーく覚えているのだとか。しかし、私にはみんなの記憶が…だって20歳前だぜぃ!名前はともかく、40年前に数回だけ会った人の顔までは…トホホ、私だって変貌してるよ(笑)。