KHM11は、また兄と妹の話(10は「ならずもの」っていう、ニワトリ夫婦の話なんだけど不採用)。でも、この「兄と妹」は泣かせます。森で隠れて暮らすっていうところは「十二人兄弟」と似てるけれど、これは可哀想な兄妹として始まってますから。でも、兄が魔法にかけられて鹿にされちゃうとか、王子が現れて妹と結婚するっていうのはパターンが同じか…。こっちはもう少し深みがあるかもしれない。背景も細かく描き込んでるしねぇ!(笑)。以前の日記で、韓国版の「絵が裏焼きになってる例」で紹介したのがこの話。41ページも使ってるんでストーリー説明は省略!
あ、一つだけ裏話。ラスト、兄が鹿から人間に戻るんだけど、その変身姿を描いたら或る人からクレームがついた。
「おとぎ話の場合、煙に包まれて見えなくなり、晴れると元の姿になってるというように描くべきで、変身途中を見せるべきじゃない」って。そういうものかな、とも思ったけど直さなかった。描いた理由は私なりにあったんでね。その辺は頑固。