グリムの扉_

KHM5、6、7、8とパスして9は「十二人兄弟」です(5は有名な「狼と七匹の子ヤギ」ですが、マンガにしなかった。6、7、8のタイトルも省略ご容赦)。
十三番目に生まれた初めての女の子は、実は十二人の兄の存在を知らない…。
じゃ、ちと長くなるけど、あらすじを紹介。
☆或る国の王様には十二人の男の子がいました。そして、お妃は十三人目の子供を身ごもっています。
王は「もう男は要らない、姫だけが欲しい。わしの財産は姫だけに与えるのだ」と、女の子の誕生を待ち望んでいました。王は姫さえ生まれれば、男の子は全て殺してしまうという計画を立てていました。十二個の棺まで用意して…。
妃は、そんな恐ろしいことはとんでもないと、子供たち全員を城から逃がします。「男の子だったら戻っておいで」と念押しして。
で、生まれたのは女の子(ひたいにはなぜか星が…)。「もう城へは戻れない」と、兄たちは森の中でひっそりと暮らすことにしました。
時は流れ…ある日、姫は男物のたくさんのシャツを見つけて、兄たちの存在を知るのです(母を詰問して)。
「私が生まれたばっかりに…」と、兄探しに城を出た姫は、ほどなく森で兄たちとめぐり合います。仲良く森で一緒に暮らし始める十三人。
ある日、姫が兄たちにあげようと小さな花を「…十一本、十二本」と摘むと、その瞬間、兄たちはカラスになってどこかへ飛んでいってしまいました。森には魔法がかけられていたのです。
悲しむ姫の前に、魔女が現れて「おまえが七年間、口を利かなければ、兄たちは人間に戻れる」と告げました。
一人、寂しく森で暮らす姫。そこへ別の国の王子が通りかかり、姫を見初めます。
「君は誰?」「…」「何をしてるの」「……」いくら話しかけても無言の姫。
王子は姫を自分の城に連れ帰り、二人は結婚して仲むつまじく暮らしますが、いっさい何もしゃべらない姫に、ついに母王が激怒します。「この国の災難はすべてこの女のせい。死刑にしておしまい!」。
姫がまさに火あぶりに処せられるという、そのとき、どこからか十二羽のカラスが現れます。ちょうど七年が経ったのです。
「お兄さんたち!」あ、姫がしゃべった!。兄たちは人間の姿に戻って姫を救出します。…メデタシメデタシ。
うーん、「まんが日本昔ばなし」と違って、グリム(ドイツ昔話)は組み立てが複雑だ。
その割りにゃ、ちょいと絵柄がシンプルだったか…(笑)このとき、第一巻で、まだまだ描き込みが足りないなぁ。これを25ページで。