絵画展_

グループ風3回展

昼に、ギャラリー麦で開催中の「グループ風3回展」を観に行く。
近所の奥様(今年の「県展」にも入選された)がご出展で、ご案内をいただいたのです。
地元のアマチュア絵描きさんたちが主体の絵画展ですが、その多くが油彩の静物画で、なかなか見応えがありました。実力者ぞろい。ホント、いい刺激を受けます。
今日は、緒形拳が亡くなったというニュースに驚く。
緒形拳といえば、去年、紀伊国屋ホール内の画廊で何枚かの書の色紙を見ましたが(二十代後半に書かれたもの)、彼は、かつては中川一政に教えを乞うていたこともあるようで、書画にも独特の味を出しています。芸能人の書画というと、T太郎ちゃんの名前がすぐに出るけど、緒形拳は別格ですね!
或る映画の中で、書状とか全国の親分衆の名前とかを自分で書いてるのがあって、その、もの凄い違和感!にビックリした記憶がある(笑)。どんな映画だったかは忘れちゃったけど、その場面だけは強烈な印象で残っている。全てがあまりにも個性的な字で書かれていたのです。だって、通常はよく見受けるところの、きっちりした楷書体で書くものでしょう、任侠映画での襲名披露とかの場って。きっと、書くことが楽しいという、彼にうってつけの映画だったのに違いないな。好きなように書くことが出演受諾の条件だったりして。
ネットで検索したら「継承盃」(’92年、大森一樹監督、真田広之主演)っていう、ちょっと異色の映画でした。親分が酔った勢いで一気に100枚の「書上げ」をするという芝居、なるほどハマリ役だ。
しかし、71歳という旅立ちは早過ぎて口惜しい。ご冥福を。