「抒情文芸」_

復刊「抒情文芸」15号

これは昭和55年夏に発行の、季刊「抒情文芸」(抒情文芸刊行会・発行)第15号。
昭和51年12月が創刊号ですから、復刊して4年目ですね。
このとき、私、33歳(妻子もち)になっていた。
ある日突然に、抒情文芸刊行会の主宰であるK女史が、私の働くアニメスタジオに現れました。
「灯」読者たちで作った「ともしび会」というサークルでお目にかかった記憶はあるが、それからもう十数年が経っている。季刊「抒情文芸」定期購読者のS氏(アニメ関係者でもある)より、私の消息を聞き及んでとのことだ。
かつての「灯」投稿者である私に、この復刊された「抒情文芸」誌のために挿画を描けという。
主宰も当時の熱心な投稿者の一人、私の「灯」誌上での一時の活躍?は知っていた。
「灯」からの継続読者向けに、私の名前を復刊「抒情文芸」に載せていただくのも一興か…詩作品で載せられる筈もないのだから。
ということで描いたのが、城夏子さんの掌編「猫とほくろ」(昭和の初め頃、矢切の渡しが出てくる話)の挿画。

アニメーションが本業だからと言い訳は出来ないが、なんだかマンガっぽい仕上がりですね。
当時の私、これが精一杯でした。きっと主宰も(まぁ、仕方ないわね…)とお収めくださったのでありましょう(笑)。
ちょっと恥ずかしいけど、今は嬉しい思い出。
…そして、さらに30年が経とうとしている。
最新の、季刊「抒情文芸」第131号がこれです。 ↓

今後、私、この誌上に何か載ることがあるのでしょうか…?