2冊_

2013年の「広場」新年号が届いた。

表紙は「初だより」と題して高津美那さん。
表紙のことばの末尾に、
「今年も、幸せな一年になれます様に!」
とのメッセージが添えてあります。
なんともいえない優しさ・柔らかさ・穏やかさ&温かさを漂わせた、新年を飾るにふさわしい絵ですね。
しかし口惜しいことに、この表紙絵が編集部に届けられた、その2日後に美那さんは亡くなられたというのです。
「みろの会」「お花見」「あながま会」その他数回の作品展…幾度となくお会いして、楽しく会話したことが思い出されます。
あの笑い声、とても明るく朗らかな方でした。
もうお目にかかれないとは…今も信じられない思いで、この絵を眺めています。
ご冥福を…(合掌)

もう一冊は、手塚プロの現役アニメーター、小林準治氏の「手塚先生の思い出」。
これは彼が「広場」に2006年1月から約3年にわたり連載したものをまとめた、全200ページにもなる大著だ!
二十数年間、手塚治虫のアニメ制作に関わっていた彼の思い出話の数々。
改めて読み返すと、浮かび上がってくるリアルな手塚先生像が、今さらながら凄いです。
しかし、手塚治虫とこんなに近くで(しかも個人的に)接していたとは!!!
かつて虫プロ時代に彼と机を並べて仕事をしていた身としては、ちょっぴり羨ましい気もしますね。
さっさと辞めてった奴が何を言うか!ですが(笑)。