見守るということ。_

昨日の担当編集さんからの連絡。
「販売担当からの報告によると、注文が結構多く、在庫が殆んど無くなっているとのこと。しかし、まだ増刷の決定は出ません。もうしばらく売れ行きを見守りたいとのことです。」
「ハア!?(摩邪風に)見守るぅ?こっから先、本も無ぇのに注文だけ受け付けるなんてことが出来んのかよ、この野郎!!バーン!(マイクを投げつけた!)」…とは言いませんよ私は。
でも、出版社の「も少し様子を見る」っていうのは分からないでもないんです。
ここ数年、本の売れ行きは全体にゆるやかな下降線をたどっています。けれど、逆に出版点数はどんどん増えているんですね。そしてその増えた分、当然初版の発行部数を低く抑えます。つまり出版界全体がどんな本が売れるか分からないという迷いから、数(かず)出してみて、これは売れそうだと判断したら、その時点でその本の部数を増やすという手順になってきてるんです。
メディチ家物語」も、「更に売れていく本」であるか、「ここで止まる本」なのかの判断地点に立っているということでしょう。絶対前者だと信じていますので、ここは口出しせずに私もおとなしく見守ることといたしましょうか。
幸い、アマゾンのランクも復活の兆し(さっき見たら歴史書ベスト100にも戻ってきました)。ついでに楽天ブックスも覗いたら人文・哲学・社会のジャンルで<オススメの新刊!>になってましたね。ここら辺りでのもう一押しが販売担当の背中に届くことを願って。