伝説の「トキワ荘」。_

東京都豊島区椎名町5−2253 これは、かの有名な伝説のアパート「トキワ荘」の所番地(現・南長崎3丁目16番地)。
 同 5−2164 そして、これはかつての私の家の番地。(同・34番地)
私は小、中学校時代をこの地で過ごしました。「トキワ荘」と我が家は歩いてほんの数分の距離です。確認用に地図を用意してみました(中央が「トキワ荘」のあった地点。その上方に34番地)↓
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.43.15.026&el=139.41.30.443&la=1&fi=1&sc=3
ね!近いでしょ(笑)。
かなり前に取り壊され、現存はしておりませんが、NTT(旧・落合電話局)の向かい側に「トキワ荘」はありました。
寺田ヒロオ石ノ森章太郎赤塚不二夫藤子不二雄水野英子…のちにマンガ界の巨匠となる人たちがこのアパートで日夜奮闘されていたまさにその同じ頃、私は地元のマンガ少年だったわけです。椎名町小学校、長崎中学校の卒業です。(石ノ森さんは’38年生まれ。18歳から24歳までの6年間をトキワ荘で過ごされたそうです。私は’46年生まれ)
当時、私の親父は映写技師で、近所の映画館「目白映画」にいたことがあります。だから、石ノ森さん、赤塚さん、藤本さん、安孫子さんたちが大好きな映画を観に行ったとき、もしかしたらそれは親父が映していたものかもしれませんね(笑)。「近所にマンガ家が集まったアパートがある」っていうのは、当時、マンガ好きな中学生の間でも有名でした。昔のマンガ雑誌には「先生に励ましのお手紙を出そう!」なんて、しっかり住所が載ってましたから。のどかな時代です。純朴な私たちは通りすがりにこっそりと見上げるだけで、とても押しかけるまでの勇気はありませんでした。妙な自慢というか、自分がすぐそばに住んでいることだけでワクワクしちゃって、充分嬉しかったのを覚えています。中学校時代、友達とマンガ同人誌なんかを作ってたんですから、今思えば「何で、あの時訪ねて行かなかったんだろう?」って、かえって不思議なくらい。
トキワ荘の青春」っていう石ノ森章太郎さんの著書と、それを元にした同名映画のビデオは私の書棚にしっかり収まっています。なんだか自分の青春もその中にあるように思えてなりません。今話題の映画「三丁目の夕日」とも重なる、昭和三十年代前半の懐かしい記憶です。何でこんな話を持ち出したのかは、明日の種明かし…