「猿地蔵」絵本_

「猿地蔵」絵本三点

これが私の「猿地蔵」の絵本。左から講談社版、童音社版、二見書房(サラ文庫)版です。
この作品だけ、なぜかこんなに持ってる(笑)。ようこさんの実家に有るのはどれでしょう?(この他に童音社版と同じ大きさの国際情報社版も出てた筈です)。講談社版の表紙はどなたかが模写してますね。アニメ素材じゃありません(地蔵さんの持ち手が逆だ)。
アイパッチしてるチビ猿は、次郎長の子分「森の石松」のイメージ(古いね!)。
作画の上口照人さんがのってくれて、全体の動きがいいリズムになってます。美術の阿部幸次さんの、秋の収穫時期を感じさせる背景のタッチがいいですね。川もセル絵の具仕上げをやめて、紙に描いたものをセルに貼って撮影しています。この素材も阿部さん作。水しぶきは紙というわけにいきませんでしたが、これもセルの上から絵の具を重ねている(とにかく違和感だけは避けようと)。
市原さんの歌も面白く、つい口ずさんでしまいます…こういった劇中歌(?)は、殆んどの場合が収録時にその場のアドリブです。歌詞は事前に台本に書いてあるけど、メロディーは「雰囲気でお願いします」ということになるのですね。市原さん、常田さんはいい迷惑でしょうけど(笑)。
と、いったところから、自分の演出担当の中でもけっこう気に入ってる作品です。