「幻の」ドラえもん_

昨日のイベントというのは、「幻の」と形容されるところの、日本テレビ版「ドラえもん」上映会でした。
都下某所の小さな公的センターの一室で催されたもの。今から35年も前の'73年に、日本テレビ系列で半年間だけ放送された番組です。
今のテレビ朝日系列で放送中の「ドラえもん」は'79年の開始ですから、全くの別物。製作会社も、スタッフ、キャストも当然違います。
存在自体が巷間殆んど忘れられているのではないでしょうかね。私も正直「へぇ、そうだったんだぁ」です。この当時の私はフリーで「ムーミン」とか「小さなバイキング・ビッケ」の演出をやってた。他の局で何が放送されてたのかなんてのには関心が薄かったようだ。
でも、近年知ったのが、この番組の製作主任がかつての虫プロ時代の仲間だったこと。番組が生まれた経緯や半年で終わった理由等、いろいろと興味深い話を聞く機会がありました。その彼がファン?の要望に応える形で上映会を企画したのです。ここはひとつその「幻」とやらを確かめさせてもらおうと、出向きました。
何よりドラえもんの声に興味があった。富田耕生さん、野沢雅子さんのドラえもん(途中交代だった)ですからね。一度は耳にしておきたいと(笑)。制作裏話?に続いての、それぞれ二話ずつの上映。
熱心な若者たち(十数名)が、皆さん食い入るように鑑賞しておりました。遠方から馳せ参じた方もかなりおられたようです(名古屋からなんて方も!)。いやぁ、なかなか面白いイベントだった!
引き続き、場所を市役所ロビーに移動しての懇談。
ファンの興味は尽きないようで、彼の話を聞き漏らすまいとのその様子に、私はただ気圧されるだけ。しばらくはお付き合いしたが(これはいつ果てるとも知れないぞ)と悟り、残念ながら途中で辞させていただいた(笑)。