なぁにい?…やっちまったなぁ!(C)クールポコ_

『読者から募集した詩を掲載している産経新聞1面の「朝の詩(うた)」欄に、書家で詩人の故相田みつをの作品が読者の作品として掲載されていたことがわかった。
産経新聞社は21日朝刊で「おわび」を掲載し、作品を管理する相田みつを美術館(東京都千代田区)に謝罪した。
産経新聞社広報部によると、茨城県在住の70歳代男性から送られた作品を詩人の新川和江さんが選び、20日朝刊に掲載した。同日中に、この詩が相田みつをの作品「肥料」と判明した。男性は同社に、「自分の家族が書いた未発表の作品だと思って送った」と説明し、盗用の意図を否定しているという。』(読売新聞)


しかし、とんでもない大失態ですねぇ。産経新聞も選者もみっともないという、ちょっと笑えるニュースでもある。
相田みつをのこの詩が選ばれたということは、やはり素晴らしい作品だということが証明されたわけだ。選者も「感動した」わけですからね。落としてたら、むしろそっちが問題。
我が家にも相田みつをはいくつか有ります。日めくりカレンダーとかね。娘がファンで、美術館にも年に数度は行ってるほどだ。
もっと詳しいのがこれ↓(スポーツ報知)
●「相田みつをさんの詩、読者投稿で産経新聞1面に採用されちゃった」 
20日付の産経新聞の1面で、読者投稿の詩が掲載される「朝の詩(うた)」欄に、書家で詩人の故・相田みつを氏の作品「肥料」が、茨城県の71歳男性の作品として掲載されていたことが、21日までに分かった。
題名こそ「じぶん」と変えられていたが、詩の本文は一字一句同じもの。産経新聞社は20日、相田氏の作品を管理する「相田みつを美術館」(東京都千代田区)に謝罪。21日付の同紙に「おわび」を掲載した。
詩集「にんげんだもの」などで没後なお人々の心をとらえてやまない相田みつを氏の作品が、読者投稿の作品として新聞の1面に“採用”されてしまった。
問題の作品は、20日付産経新聞の題字の真横に掲載された。題名は「じぶん」。投稿者は、茨城県に住む71歳の男性で紙面には姓名も記されていた。
掲載された詩は「苦しみも悲しみも自分自身の肥料になる」という内容で、改めて読めばいかにも“相田みつを風”。それもそのはず。相田氏が亡くなる前年の1990年に発表した詩「肥料」と、改行から仮名遣いを含めて、そっくりそのままだった。
詩が掲載された20日中に、産経新聞社や相田みつを美術館に「相田氏の作品では」との問い合わせがあり、この作品が相田氏のものと判明。産経新聞では、作品を管理する同美術館に謝罪した。
産経新聞広報部によると、「朝の詩」担当者が同日、投稿者の男性に直接会って話を聞いたところ、男性は「(相田氏の作品だとは)全く知らなかった。悪意があったわけではない」と意図的な盗用を否定。「自分の家族が相田氏の作品を写したものを見て未発表の作品だと思い、家族にも伝えずに勝手に送ってしまった」と説明し「結果的にこういうことになり申し訳ない」と謝罪したという。
また選者の詩人・新川和江さんは、同社から連絡を受け、相田氏の作品だとは知らなかったとして、遺憾の意を示していたという。
同社は21日付紙面で「おわび」を掲載。
「じぶん」と「肥料」が「全く同じものでした」とした上で「相田みつを美術館ならびに相田氏関係者各位に、多大な迷惑をおかけしたことをおわびするとともに、この詩を取り消します」としている。


投稿者の釈明も「なんだかなぁ…」の眉唾モノですが、にしても、新川和江さんともあろうお方が、相田みつをの有名なこの詩を知らないとは…ね(書家であって詩人じゃないとでも?)。詩人というのは、選者でもなければ日常、他の人の作品は読まないものかもしれません。ある意味、迷惑をこうむった立場かもしれませんが、選者であるならばアンテナは常に高くしておきませんとねぇ。
これからも選者を試す?ために、高名な詩人の埋もれている作品を自作として応募するなんてことが流行らなきゃいいけど…
誰だい「盗作だもの」って言ってる奴は?!
では、ガクアジサイの写真でもどうぞ。