先日、旧虫プロの先輩ＯＢたちと昔話に興じたばかりだが、今朝、その一人から「村野さんが亡くなった」とメールが。
一瞬「村野？（フー？）」だったが、マンガ家の村野守美さんと分かってビックリ！
彼は虫プロの大先輩もあるのだが、アニメーターとしてではない。
私が入った頃にはすでにマンガに専念していて、第２スタジオ駐車場の脇に小さな仕事場を構え、終日、車椅子に座り閉じ篭っていた姿を思い出す。
アシスタントはいつも怒られていてね（怒鳴り声が外に漏れてくる）、新参アニメーターには、ちょっと近寄り難いほどのオーラを出していましたっけ。よって、私は一度しかその仕事場に入ってないのだ（笑）。
後年、村野さん原作の「ほえろブンブン」っていう、犬が主人公のアニメ番組が始まり、私も何本か絵コンテを描いたことがあります。
接点といえばその程度。マンガでは、もっぱら読者の立場だった。
「村野節」とも言える数多くの傑作を生み出して、私、けっこう好きな作家さんでした。絵に動きがあるし、ちょっと永島慎二っぽいタッチも感じられてね。ヒロインの名前はいつだって「タエ、妙、たえ」（奥さんの名）。
２、３年前だったか、雑誌に掲載されたマンガの筆致が突然乱れたのは、病気が故だったのか… その後、見かけなかったしなぁ… と今になって納得。
しかし、６９歳とは早すぎる。ご冥福をお祈りします…合掌
