私史かな…

昨日は一日まさに「泥のように…」過ごす。
前々日からの通夜、告別式、火葬の一連に心の底から疲れたのであります。
今日になり、ようやっと平常の身体に戻ったのかも。
生母の葬儀の参列者は50名ほど。
行年97歳だから、ほとんどが身内という、実質「家族葬」だよね。
私と私の子供たちも供花させてもらった。
喪主は長女が務める。
導師の言上でも語られたが、故人は実に波乱万丈の人生であった。
要約すると…
24歳で結婚、3人の娘を産み育てるが30代後半に夫が突然の死。
夫が興したばかりの会社を引き継ぎ経営に専念、82歳で社長業から引退。
以来、今日まで書画を趣味として生きる。
凄いなぁ…
もちろん、20歳での最初の結婚などは語られません。
私が生母の存在を知ったのは18歳。
1歳5ヶ月で生き別れたのでは、知る由もない。
周りもよくぞ隠しおおせたものよの~(笑)。
再会後は、お互い付かず離れずというかね…
前記3姉妹の前では「突然現れた親戚のお兄ちゃん」だったし。
程良い距離感で共に生きてきた気がする。
そして、この20年ばかりは急接近、「密」に過ごせた私は幸せ者だ。
書や水彩画の他に短歌もたしなんだ母、私に絡んだ歌の幾つかを。
歌誌に投稿し、載せられてもいた。
(カッコ内)は添えられていたメモ。

置いて来し子供の写真胸に抱き 永き歳月夢のまた夢
(早いもので息子も頭に白いものが!)

小春日の紅葉の錦目出度くも 還暦祝う故郷の宿
親子して世界の名画を美術館で 時を忘れて食い入る瞳
(息子夫婦と昇仙峡及び美術館へ)

八十路過ぎ還暦の子と 書道の楽しみ喜びの春
まだ逝けぬ逝きたくもなく残る日を 夢中になれるものありて感謝

※柩の中、母の懐中に母と私が二人並んで撮った写真を忍ばせてくれたとのこと。
なんと嬉しい心遣い…優しい妹たちであります。