昨夜、日テレで「ニッポン人が好きな１００人の偉人」っていう番組をやっていた。全くのバラエティー番組だけど、私もかつて偉人もの番組を作ったことがあるので一応拝見。偉人の評価・定義（？）は時代によっても変わるものだし、誰をとりあげるかは非常に難しいが、興味深いところでもある。今回の番組は一般視聴者のアンケートによる上位１００人だそうだから、まぁ範囲も基準もバラバラで、中には「おいおい、あの人までもが偉人かよ！？」なんてのも多かった（笑）。でも、ちゃんと真面目な部分も抑えてあったから、それなりに楽しめました。
私は「まんが偉人物語」（一昨日触れていた）というアニメ番組で４６週分の９２人を選ぶのにムチャクチャ苦労したっけ（もちろん私の独断で決めたわけじゃないが）。基準を、先ずは映像化して楽しく描ける人物であること、評価が定まっていない場合や、偏ると思われる人物は外す。基本的に政治家、宗教家、戦国武将は対象外とする、など。だから必然的に芸術家、文学者、科学者、冒険家などが主流を占める結果となった次第。
ここで、そのラインナップをご紹介（放映順）。
ライト兄弟/ベーブ・ルース
ベートーベン/ニュートン
アムンゼンとスコット/ナイチンゲール
エジソン/良寛
ノーベル/フランクリン
マルコ・ポーロ/葛飾北斎
シュリーマン/ゴーガン
牧野富太郎/コロンブス
レオナルド・ダ・ビンチ/パスツール
モース/松尾芭蕉
グーテンベルク/ゴッホ
ジェンナー/アレキサンダー大王
ベル/リビングストン
コッホ/ロダン
ワット/運慶
ジンギスカン/キュリー夫人
ガリレオ・ガリレイ/ダーウィン
ファーブル/小泉八雲
一休/マゼラン
フォスター/メンデル
三蔵法師/キャプテン・クック
坂本竜馬/レントゲン
二宮金次郎/小林一茶
福沢諭吉/ミレー
野口英世/コペルニクス
グリム兄弟/スチーブソン
北里柴三郎/アンデルセン
リンカーン/鑑真
良沢と玄白/ナンセン
フルトン/アルキメデス
ピカール/安藤広重
雪舟/セルバンテス
シートン/李白と杜甫
夏目漱石/山上憶良
ワシントン/樋口一葉
マーク・トウェイン/西行
ジョン万次郎/シューベルト
リンドバーグ/嘉納治五郎
モーツァルト/勝と西郷
ヘディン/ペスタロッチ
ミケランジェロ/ツィオルコフスキー
ヘレン・ケラー/伊能忠敬
デュナン/井上でん
平賀源内/聖徳太子
ソクラテス/青木昆陽
近松門左衛門/紫式部
信長・秀吉・家康もいないし、キリストやナポレオンもいません。水戸黄門やケネディ、吉田茂もね。昨日の番組とはずいぶん違う（笑）。
このラインナップを眺めると…ベーブ・ルースだけが特異な気もしますが、この作品は実はプレゼン兼ねた試作品。３０年前は恰好の人物だったんでしょうね。「入院中の子供と約束したホームラン」のエピソードが余りにも有名だったから。私は番組製作が決まってから監督に指名されたんで、この作品は担当外なんです（あずかり知らぬところで作られていた）。だから、企画の当初はも少しバラエティーなものを考えていたのかもしれない。そう考えると全体にちょっと地味だなぁ（私は糞真面目だからねぇ）。もっと広範囲な人選をすべきだったのか…いまさら何を！ですが。
